マイホームの階段はどうする?知っておきたい種類と特徴
2階建てのマイホームを建てる際に欠かせない階段。階段は、選ぶ形状やデザインによって費用が異なります。一般的に階段や手すりの費用は、15万円から100万円程度が相場。階段の形状によって使い勝手も変わってくるので、慎重に選ぶ必要があります。
今回は、階段の種類や特徴、かかる費用について解説します。マイホームの階段の選び方に迷われている方はぜひ参考にしてください。
代表的な階段の種類と費用
住宅で使われる代表的な階段に、直階段、かね折れ階段、折り返し階段、らせん階段があります。それぞれの特徴を紹介いたします。
直階段
1階からまっすぐ2階に上がる形状の階段です。踊り場がなく、構成部材が少ないため比較的安価な階段といえます。階段スペースを広く取らずに済むため、スペースの制約がある場合に選ばれることが多いです。しかし、足を滑らせると下の階まで落ちてしまう可能性があるため、安全性を考えて避ける方もいらっしゃいます。
かね折れ階段
階段の途中で90度に曲がったL字型の階段です。踊り場があるため、途中で転倒しても一気に落ちることはありません。省スペースで取り付けられるため、よく選ばれている人気の階段形状です。
折り返し階段
階段の途中で180度曲がったU字型の階段で、かね折れ階段に似た形状です。踊り場に段をつけて段数を増やし、勾配を緩くすることも可能です。直階段よりも階段スペースを多く取りますが、安全性が高い階段です。
らせん階段
筒形で、ぐるっと円の形で上り下りする形状の階段です。デザイン性が高く、リビングに取り付ければ見栄えの良いシンボルのようになります。見た目の美しさはありますが、価格が高いのが特徴です。
蹴込のデザイン
階段の踏み板と踏み板の間の垂直部分を蹴込(けこみ)といいます。この蹴込のデザインも階段の印象を左右するポイントです。
ボックス階段
蹴込があり、壁と階段部材で構成された一般的な階段です。掃除がしやすく、階段下に収納スペースを設けることができます。直階段や折り返し階段など、さまざまなデザインに対応し、施工費用も抑えられる点が魅力です。
スケルトン階段
踏面と骨組みだけで作られた蹴込のない階段で、デザイン性が高く開放感があります。若い世代を中心に人気がありますが、金額も高い傾向にあります。子育て世帯で使用する場合は、小さなお子さんが落ちてしまわないよう、安全面での配慮が必要です。低い位置に手すりを取り付けたり、縦桟の細かい手すりを選んだりしましょう。
1階と2階の床の色を変える場合の注意点
階段を選ぶ際に注意すべきポイントの一つは、2階の床とのとりあいです。階段の一番上の板は上段框(じょうだんかまち)といい、2階の床と同じ色を使うことで統一感を出すことができます。一方で、上段框に異なる色を使うことでコントラストをつけることもできます。しかし、床と階段の色の違いが目立つことが気になってしまう可能性もあるため、1階と2階の床の色を変える場合は、事前に上段框の色について相談すると良いでしょう。
間取りや家族に合った階段を選ぼう
階段は間取りや配置場所を考慮して選ぶ必要があります。例えば、玄関やリビングに配置する場合は、適切な階段の形状も異なります。費用面も考慮しつつ、間取りに合った階段の形状を選ぶようにしましょう。また、家族の人数や年齢によっても適切な階段は変わってきます。
間取りや家族に適した階段を選ぶには、建築の専門的な知識が必要です。
有本建設では、お客様のご要望に合わせたプランの提案や、建築に関するさまざまな相談を承っております。ぜひお気軽にご相談ください。