大工の見習い No.10
2022.08.03
トヨちゃんの回想録
父や母は自分の物は何一つ買えないのに、僕たち子供6人のために働き通し。
不平も不満も許されず、
僕は父母に申し訳なくて…。
つらくて遊びなどに行かねばよかった。
でも、過ぎ去った事はもう忘れよう!
そうして早く一人前になること!!
それが親孝行になり、恩返しになるんだ!
酒一升をもって親方のところに帰った。
母が見送りながら、頑張れよ・・・その顔には涙が光っていた。
うん!はい・・・後は言葉にならなかった。(16歳の春)
つづく
有本建設 創設者である有本豊敏が丁稚時代を語る。