住まいを守る盾!外壁塗装をメンテナンスするタイミングと進め方
新築から10年以上が経過すると、外壁の色褪せや劣化が目立つようになります。「外壁のメンテナンスはどうすればいいのか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は外壁のメンテナンスのタイミングや目安、進め方について解説します。
外壁のメンテナンスを放置しない方がいい理由
外壁は単に美観を保つだけではなく、雨風や直射日光など屋外環境から守る重要な役割を果たしています。もしもひび割れなどの劣化が生じると、雨水が壁内に侵入してしまう可能性があります。壁内に雨水が入り込むと内部の腐食が進むことも。内部の腐食が進んだ場合、建物の構造にも悪影響を及ぼすことになります。つまり、外壁を定期的にメンテナンスすることは、家の寿命を延ばす上でとても重要なのです。
外壁のメンテナンスのタイミングはいつがいい?
一般的には新築から10年目が外壁のメンテナンス時期とされています。ただし、外壁の耐用年数は使用される素材によって大きく異なります。まずは自宅の外壁材の素材を確認しましょう。一般的な外壁材の耐用年数は次のようになります。
・吹き付け: 6~10年
・モルタル: 8~10年
・窯業系サイディング: 7~8年
・木質系サイディング: 8~10年
・金属系サイディング: 10~15年
・ALC: 10~15年
・タイル: 35~40年
以上の目安を参考にして、外壁のメンテナンス時期を判断しましょう。
外壁メンテナンスの目安と費用
では、具体的にどんな問題が起こったらメンテナンスを検討するのがよいのでしょうか。そして費用はどの程度かかるのかも事前に把握しておくと安心です。ここでは、外壁のメンテナンス時期と費用相場について解説します。
メンテナンスが必要なサイン
外壁に以下のような兆候が見られる場合は、塗り替えのサインとされています。
・色褪せ
・チョーキング(表面にチョークのような白い粉が付く状態)
・コケ、藻、カビなどの発生
・サイディングボードの反りや割れ
・亀裂
特に、亀裂やサイディングボードの反り・割れなどは、早急に対処するのがよいでしょう。
外壁塗装にかかる費用
40坪の住宅における外壁メンテナンスの費用相場は、100〜140万円程度です。ただし、この金額はあくまで目安です。実際には家の広さや使用する塗料によって大きく異なります。
決して安い費用ではないので、事前に信頼できる施工業者と細かな打ち合わせを行い、工事プランに納得した上で契約を進めることが大切です。
外壁のメンテナンスの手順
外壁のメンテナンスはどのような手順で進めればいいのか、悩むこともあるかもしれません。ここでは外壁のメンテナンスの進め方と工事の流れについて説明します。
外壁塗装工事契約までの流れ
施工会社へ相談
外壁のメンテナンス時期が近づいたら、信頼できる施工会社に相談しましょう。現地調査を行い、現在の外壁の状況を確認します。
見積もり検討
施工会社から提出された見積もりを検討します。内容に納得できれば契約し、工事のスケジュールを決定します。
外壁塗装工事の流れ
足場の組み立て
工事が始まる前に足場を組み立てます。
劣化箇所の補修
亀裂や劣化した部分を補修します。必要に応じてサイディングやタイルの張り替えも行われる場合があります。
外壁の洗浄
現在の外壁を汚れやコケから洗浄します。清潔な状態にすることで塗装の密着性を高めます。
下地の調整
外壁の下地を調整し、均一な状態に整えます。必要に応じて補修や補強を行います。
塗装作業
適切な塗料を選んで外壁に塗装を行います。塗料の種類や塗り方は、施工会社と相談しながら決定しましょう。
仕上げと点検
塗装作業が完了したら、仕上がりを点検します。問題がなければ工事は完了です。
足場の解体
工事が終わったら、足場を解体します。
外壁のメンテナンスを行う際の注意点
外壁のメンテナンスを行う際には、次のような点に注意しましょう。
近隣への挨拶まわりは必ず行う
工事が始まる前に近隣住民への挨拶まわりを行うことをおすすめします。工事中は足場を組む際に大きな音、塗料の臭いなどが発生するため、事前に工事を知らせることでご近所トラブルを避けることができます。施工業者が主導で挨拶まわりを行う場合もありますが、依頼者自身も一緒に参加し、近隣との良好な関係を築きましょう。
高機能材料の検討
外壁塗装では、塗料の選択によって家の断熱性を高めることも可能です。例えば、遮熱効果の高い塗料を選ぶと、夏の直射日光による熱の侵入を軽減できます。高機能な塗料を使用することで、エアコンの使用量を削減したり、次回のメンテナンスまでの期間を延ばすなどのメリットがあります。将来のメンテナンスを考慮しながら、塗料選びを検討しましょう。
まとめ
外壁は住宅を守る役割を果たしており、定期的なメンテナンスによって劣化や損傷を防ぎ、家の寿命を延ばすことができます。外壁の素材や状態に応じて適切なタイミングでメンテナンスを行い、住まいの美観と機能を保つようにしましょう。メンテナンスの際は近隣への挨拶や高機能材料の選択など、細かな注意点にも留意することが重要です。外壁のメンテナンスに関して疑問や悩みがある場合は、専門家に相談することをおすすめします。
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