新築時にもシロアリ対策が必要!生態や対策法を紹介

新築時にもシロアリ対策が必要!生態や対策法を紹介

2023.04.01
家づくりお役立ち情報

多くの人が「シロアリ」という名前は聞いたことがあっても、実際に目にする機会は少ないのではないでしょうか。この小さな昆虫は家に住み着き、その木材を食べて生活しています。建物を蝕み、その強度を低下させるため「害虫」と言われているのです。家を建てる際には、このシロアリの被害を防止するための対策が必要です。シロアリによる被害を最小限に抑え、健康で安全な住宅環境を維持するために、シロアリの生態や新築時における対策についてご紹介します。

シロアリの生態

日本で害を与えるシロアリは2種類

世界には2,000種類以上のシロアリが存在しています。その中で、日本に生息し建物に被害を与えるのは2種類。「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」です。ヤマトシロアリは日本全土に分布しており、イエシロアリは西日本や九州・四国に生息しています。

アリとシロアリの違い

一般的に「アリ」というと、黒い体の「クロアリ」を連想する人が多いと思います。しかし、クロアリとは異なり、シロアリは「ゴキブリ」から進化した昆虫であり、生態も全く異なっているのです。

シロアリが食べるもの

シロアリは一般的に木材を食べるイメージがありますが、実際には様々なものを食べる雑食性の昆虫です。残飯や段ボール、紙製品などもシロアリのエサとなるため、ごみの放置には注意が必要です。また、ヒノキなどの硬い木材も食べることがあるため、家の中でシロアリを発見した場合は迅速に対処する必要があります。

新築時にできるシロアリ対策

シロアリ対策の基本は、土台や構造部分に侵入させないことです。薬剤を塗布する方法や加圧注入を行うことで、シロアリの侵入を防止します。

劣化対策等級3とは

劣化対策等級とは、住宅性能表示制度において建物を評価する基準のひとつで、シロアリ対策の基準になっています。劣化対策等級3は最高等級にあたり、具体的には、建物の土台や外壁に防腐・防蟻処理を義務付け、基礎部分はべた基礎を採用するか、あるいは基礎部分にも防腐・防蟻処理を行うことが求められます。

ただし、薬剤の効果は時間経過とともに薄れるため、5年程度で再度対策をする必要があります。つまり新築時に対策を行ったとしても、その後もシロアリとの戦いは続くということです。

有本建設では、家づくりに関する相談を承っております。大切な住まいをシロアリから守るために、適切な対策を行っていきましょう。