家と地域を守る。防火地域・準防火地域で家にかかる制限を解説

家と地域を守る。防火地域・準防火地域で家にかかる制限を解説

2023.06.28
家づくりお役立ち情報

マイホームの土地を探していると、「防火地域」や「準防火地域」といった言葉を目にしたことはありませんか?あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は家づくりとも深い関係のある言葉なんです。今回は、防火地域、準防火地域とは何か、詳しく解説していきます。

防火地域・準防火地域について

建物が密集している地域や商業地域などでは火災の危険性が高いため、都市計画法によって防火地域や準防火地域の指定がされています。火災が起こった際、延焼のリスクを抑えるために特定の建築基準が設けられているのです。また、緊急車両が通る幹線道路の両側も防火地域に指定されています。

防火地域では、建物が火災に耐える性能を持つ必要があります。つまり、耐火建築物または準耐火建築物でなければ建てることはできません。準防火地域においても、一定の基準を満たす耐火性能を持った建物でなければ建築することはできません。

建築制限

防火地域や準防火地域で住宅を建てるには、建物の構造や性能に制限があります。木造建築なら、外壁や軒裏、開口部に、例えば燃えにくい防火戸や網入りガラスのサッシを使用する等の防火措置が求められます。また、避難経路の確保も大切で、バルコニーや出入り口の設置が義務付けられています。

こうした制限は、単なるデメリットではありません。火災が発生した際、建物が耐火性能を持っていれば被害が拡大するリスクは低くなります。火災の被害を最小限に抑えた安全性の高い住環境と考えられるでしょう。

防火地域・準防火地域での家づくりは専門家へ相談しよう

防火地域や準防火地域で新築を建てる際は、土地の区分を確認するだけでなく、専門家に相談することもおすすめです。建築関連法や緩和措置など、専門知識が必要な領域であるため、正確な判断を下すのは難しいもの。専門家からアドバイスを受けながら家づくりをしましょう。

まとめ

防火地域や準防火地域は、建物密集地や商業地域などの火災の危険性が高い地域に指定されています。これらの地域では、建物の耐火性能や避難経路の確保などに制限があります。建物にかかる制限を理解して、建築基準法に適合した建物を建てましょう。

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